事務一般職の一覧
事務系キャリアの良いところは、
①他の職種に比べて就職口が圧倒的に多い
②様々な業種で働くことができる
というところです。
ですが、このために競争が激しいという難点もあります。
ここでは事務系職種を体系的に説明したいと思います。
事務一般職といっても色々な分野があります。
あなたの一生を左右する「仕事」です。
できればあなたが一番好きな(興味の持てる)仕事を
目指すのがよいと思います。
事務一般職
中小企業での一般職 |
【業務内容】
中小企業では来客の接待や、電話番、備品や商品・その他の資産管理、簡単な経理処理から決算処理と、従業員数が少ないこともあり非常に幅広い業務を要求される場合が想定されます。
つまりは、人事・総務・経理・IT等、大会社であれば各部署が担当するような業務を下手をすると一人でこなさなければならない可能性があります。
【経験・必要なスキル】
即戦力として経験者を求める企業と、未経験者を育てるタイプの企業があります。スキルとしては、Word、Excelの基本操作はもちろん、PowerPointやインターネット関連ソフトの簡単な操作ができることが望ましいです。簿記では3級は取っておきたいものです。
【知っておきたいこと】
将来的に専門職を狙っている場合でも、中小企業での経験は役に立ちます。
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大企業での一般職 |
【業務内容】
サポート業務を中心に、ファイリングから来客接待、Wordによる資料作成、Excelによるデータ入力、さらに庶務的な仕事まで、幅広い業務を含みます。
また、部署やグループに所属しますので、その部署の専門的な業務のサポートを行うこともあります。
【経験・必要なスキル】
Word、Excelの基本操作はもちろん、PowerPointやインターネット関連ソフトの簡単な操作、経理なら2級程度、重役秘書等であれば秘書検定1級
【知っておきたいこと】
大企業の場合あまり事務一般職を中途採用することはありません。近年は一般職のスタッフをほとんど外注(派遣)でまかなっている企業も多いようです。 |
貿易事務 |
【業務内容】
商社、メーカー、船舶会社などの輸出および輸入業務を行う仕事です。受発注から、通関手続き、倉庫手配、売掛買掛金の回収・支払いなどを行いますが、輸出、輸入で担当が分かれている場合がほとんどです。輸出・輸入業務とも取引先の相手国により使用する言語は異なりますが、主に英語を使います。ただし、書類がパターン化されているので、使われる英語は極めて限られています。
【経験・必要なスキル】
語学力、貿易取引の流れの把握や用語の理解力、外国為替に関する知識が求められます。輸出業務では実務経験が重視されますが、輸入業務では、語学力や事務経験、海外との取引を行う企業での勤務経験なども採用時のプラス要素となります。特に、輸出業務の経験者のニーズは高く、安定的に幅広い企業から求人があります。未経験者も可とする募集では、輸入業務が多いのが現状です。求められるスキルとして通関士の資格は非常に高く評価されますが、そこまで高いスキルを求める求人はほとんどありません。1年程度でも貿易事務の経験があれば、採用は有利でしょう。英語力は、英検2級程度、TOEIC500点以上から募集があるようです。
【知っておきたいこと】
私は3年間の米国留学後、材木輸入会社の求人に応募したことがありますが、海外営業担当者より英語が出来るということではねられたことがあります。
中小の貿易会社の海外営業担当者の英語レベル自体がそんなに高くないこともあり、あなたがもし留学経験者でTOEIC700以上の保持者であれば、サポート業務よりは、海外営業の道もあることを覚えておきましょう。 |
旅行・空港事務
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【業務内容】
交通、宿泊、観光など、人々の移動や滞在をサポートする業務で、旅行代理店、空港公団、航空会社、ホテルなどが就業先となります。チケッティングから接客、カウンターセールス、案内、添乗、渡航・入管手続き、企画、電話受付まで、旅行に関連した幅広い業務があり、就業先やポジションによって担当業務とその範囲は異なります。空港のグランドスタッフが人気ですが、旅行業界や端末操作などの経験が問われることもあります。
【経験・必要なスキル】
旅行業の経験や旅行関連の知識、ヒアリングや会話を主とした英語の能力、PC操作の基本スキルは必須です。また接客技術や交渉力、臨機応変に対応できる判断力が問われる業務も多くあります。ステップアップに有利な資格としては、旅行業務取扱主任者資格やTOEICなどが一般的です。
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特許事務 |
【業務内容】
特許の出願から、知的財産契約、ライセンス契約、国際特許出願まで、特許に関わるさまざまな事務補助業務です。特許申請書類の作成や各種手続きが中心で、出願発送書類の手配、出願期限管理、明細書作成、申請書類作成など、高い専門性をもつ弁理士・特許技術者のサポートを行います。
【経験・必要なスキル】
就職先は特許事務所やメーカーのほか、商社、弁護士事務所などがあります。特許法の知識を持っている人はもちろん、特許事務所やメーカーでの特許関連業務経験者は、常に高いニーズがあります。また、専門的な技術内容を理解できる技術者や開発部門での就業経験を評価されるケースもあります。最近では、英語を中心とした外国語のスキルを問う求人も増加傾向にあります。 |
編集事務 |
【業務内容】
新聞、書籍、雑誌、広告、Webなどの分野で、それぞれの媒体に掲載する企画の立案から仕上がりまでを担当します。一般的な編集業務には、企画立案、企画会議、スケジュールとコストの設定、取材対象者へのアポイント、ライターやカメラマンの手配、取材同行、原稿整理、デザイン発注、校正、入稿などがあります。しかし業務範囲は各企業によって異なり、進行管理のみを担当するケースもあれば、自ら原稿を書いたり、撮影を行ったりすることもあります。
【経験・必要なスキル】
ほとんどの場合、業務経験が問われます。特に、業界紙や専門誌では、扱う分野の業界知識、商品知識などが重視されるケースが多く、グラフィックデザインや印刷、Webに関する知識も求められることがあります。スキルとしては企画力や表現力に加えて、スケジュールやスタッフの調整力、管理能力が必須です。 |
受付事務 |
【業務内容】
来客応対をはじめ、電話取次、応接室・会議室の管理、湯茶接待などが主な業務となります。受付は、企業を訪問したお客さまが最初に立ち寄る場所であり、その企業の第一印象を決める重要なセクションです。しっかりとしたビジネスマナーはもちろん、突発的な事態にも冷静に、また臨機応変に対応できることも必要とされます。また、外資系企業や外国人のお客さまが多い企業では、英会話スキルが求められます。代表電話の応対や、総務部の庶務事務が含まれる場合もあります。
【経験・必要なスキル】
企業の顔として、ビジネスマナーや接客術などが求められると同時に、窓口として、組織や業務内容の理解度、円滑なコミュニケーション能力なども問われます。語学系の資格や秘書技能検定も評価されます。 |
医療事務 |
【業務内容】
主に医療機関の事務業務と、医療現場のサポートを行う医療関連補助業務があります。医療事務では、病医院における患者受付、医療費の会計計算、データ入力、診療部門におけるクラーク、診療録(カルテ)管理、保険請求事務といった業務となります。
【経験・必要なスキル】
資格がなくて就職でいますが、診療情報管理士、医療事務技能審査(メディカルクラーク)、診療報酬請求事務能力認定、医療秘書技能検定などの資格を取得した場合は就職率も大会ようです。 |
営業事務 |
【業務内容】
営業事務は、商品の受注・発注業務のほか、在庫や納期の管理、売上げ伝票作成などを担当します。一方で営業部門のアシスタント業務をメインとする営業事務は、一般事務的な仕事に加え、見積り・請求書作成や売掛金集計、スケジュール管理などのサポートを行います。どちらも他部門との調整、顧客や取引先との対応など、営業活動に関わる事務全般を含みます。
【経験・必要なスキル】
受発注業務、アシスタント業務ともスピーディな対応が求められるようになり、効率的に業務をこなす工夫やスキルが評価される傾向にあります。Word、Excelの操作経験は必須で、さらにPowerPointやAccessなどの経験が必要とされるケースがあります。 |
経理事務 |
【業務内容】
企業活動や事業の状況と結果を明確な数字で表すのが、経理の仕事。企業運営に重要な経理財務に関する事務全般を担当します。伝票の起票・分類から、記帳、入出金管理のほか、給与計算や年次決算処理などの会計処理まで行う場合もあります。ただし、派遣として勤務する場合は、現金や有価証券を扱うことはありません。今も昔も実務経験が重視される職種ですが、企業の方針や部門の大きさによって業務の幅が異なり、ベンチャー企業などでは経験以上の幅広い業務を任されるケースもあります。
【経験・必要なスキル】
資格としては簿記2級を挙げる企業が多く、日商簿記を重視する企業もあります。Excelでは入力だけでなく、基本的な関数やマクロを使いこなすスキルが必要となります。会計ソフトや独自のアプリケーションを導入しているケースもあり、使用ソフトの経験値や計算機のブラインドタッチ必要です。 |
OA事務 |
【業務内容】
企業の規模に限らずOA機器の操作を熟知している人材は必要となります。データの管理・処理、資料作成がメインとなりますが、企業によっては庶務的な業務を含むこともあります。データ入力のみならず、事務効率アップのために新規OAの導入等も担当する場合があります。
【経験・必要なスキル】
スキルとしては、Word、Excelの操作経験と基本的な技術は必須です。また、新たなソフトの検証や導入等、つねに進歩するシステム情報について自ら情報を得るように心がける(興味)が必須です。 |
秘書業務 |
【業務内容】
担当する上司のスケジュール管理や出張手配、社内外との連絡・調整、電話応対、電子メール管理、文書や資料の作成・管理、会議の準備など、さまざまなサポート業務を行います。上司の国籍やポジションによって業務内容や求められるスキルは異なりますが、基本的なビジネスマナーの知識はもちろん、文書作成や通訳などで英語力を求められることも多く、外資系企業では必須となります。外国人上司の場合、文化、風習の教示や住居の手配など、プライベートでのサポートを必要とされることもあります。
【経験・必要なスキル】
Word、Excel、PowerPointの実務経験は必須です。業務経験が重視され、役員クラスは役員秘書の経験を、外国人は外国人秘書の経験を求める傾向にあります。特に、外国人の取締役クラスは、TOEICなら800点以上、外国人役員秘書の実務経験が必須で、3年~5年の経験年数を問われるケースもあります。 |